1977年 月 日発行 キャンディーズ ファンクラブ会報 No.9

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※この会報第9号には発行日が記載されていません。どなたか御存知の方がおられましたら御連絡下さい。


CANDIES No.9
日本中に”デビル・サイン”のはんらんを−!!
グット大人っぽくヘンシ〜ン
三人の中で”やさしい悪魔”は誰!?

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 「キャンディーズが小悪魔に変身!」− と衝撃的な見出しで各雑誌が報じた新曲『やさしい悪魔』(3月1日発売)。
 作詞/喜多条忠、作曲/吉田拓郎と、今までのキャンディーズの曲には見られない新世面を感じさせる作家の起用。
 「私は拓郎さんとは初対面だったんですけど、さすがにプロですね。ガンバラなくちゃっと感じました。曲の出だしの悪魔のステップの音にしても、自分のクツを手に持って床をコツコツ当てたんですが、いろいろなクツを使って、一番ピッタリくる音をと一生懸命やってくださったんです。自分の作った歌に、責任を持つということなんでしょうね」
 とは、レコーディングに立ち合ったというよりも、参加した吉田拓郎の三人の感想だが、レコーディング・スタジオでのキャンディーズと拓郎は、正にキャンディーズ・ファミリーを感じさせる和やかさだった。
 曲調も、前作『哀愁のシンフォニー』のじっくり聞かせるものから一変、リズミックな明るさを感じさせることは、すでに周知の通り。

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 前作同様、この曲の衣裳もドキッとさせるかなり、今までのイメージから飛躍した”大人の色気”すら感じさせる。
 そういえば、最年少のスーも、成人式を終え、もう少し大人っぽくなっても当然なのかもしれなかった、今までのキャンディーズ。「可愛いから、この衣装はイメージに合わないという固定した考えを持つことはないと思うの。今度の曲は悪魔ということもあって”悪魔っぽさ”を考えたんだけど黒に赤の水玉スパンコールなんていう案も最初はあったけど、可愛さの中に色っぽさが出ればね」とは衣装をデザインしたアン・ルイス。

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 黒地に赤のスパンコールの衣装もさることながら、今、にわかに話題を集めてるが”デビル・サイン”。「小さい子供から、お年寄りまで覚えてもらおう」と三人が考え出したものだが、大胆な振りの中で、この客席に向かってサッと差し出すサインが生きてるんだね。「マイクスタンドを抱え込むようなポーズがあったり、デビルサインの親指を口元へもっていって噛むなんていう、エロティックなしぐさは、かなり大人っぽいと思いますよ」とは振り付けを担当した西条満先生の話。
 最近デビューした”キャンディーズに対抗するグループ”などといわれる女性グループに関しても「日本て女性グループが少ないでしょ。もっとグループが認められてもいいし、そのためにも新しい人たちがドンドン出てくるというのは刺激になりますね」とは三人を代表したランの言葉。頼もしい限り。今年は”デビル・サイン旋風”が日本中を吹き荒れそうだ。

●デビルサインを50名にプレゼント!!。詳細は「編集後記」を −。

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想い出のアルバム=〔1〕
SUE/田中好子

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 これ、上野動物園でモルモット抱いてるの。城北幼稚園の遠足で、私、皆とはぐれて迷子になっちゃったんです。動物園で馬に乗せてくれる所があるでしょ?、あれに乗りたくてウロウロしてたら知らないおじさんが「乗りたいの?乗せてやるヨ」って乗せてくれたんですよ。それで迷子になっちゃって、でも、泣きもしなかったし、ケロッとしてたの。この当時はこわいもの知らずでしたね(談)

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RAN/伊藤 蘭

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 4,5才頃、武蔵野幼稚園の遠足でユネスコ村へ行った時の写真です。隣に写っているのは −
”ボーイフレンド”ではありません この時、ずっと行動を一緒にしていた子で、名前もわからないんです。この他に手をつないでいる写真もあるけど、今見てもチョッピリ恥ずかしいですね。入園時は「ひつじ組」、これは「ゆり組」の時だったと思います。後ろの男の子が羨まし顔ですね…!?(談)

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MIKI/藤村美樹

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 これは、山中湖に行った時のもの。たしかドミニコ小学校に入学していた頃だと思います。おとうさんが合唱団で教えていたのか何かやってて、合宿に私も連れていってもらったんです。隣の女の子は、合唱団の内藤さんという人の子供で、ボートに乗ったり、野イチゴ取りにいったり、赤トンボをつかまえ楽しかったですね。この頃は、いつもまっ黒で、健康そのものでした。(談)

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ハワイ・アメリカの旅 キャンディーズ

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 2月20日、千葉でのステージを終えて羽田から一路ハワイへ。ご存知「ハウス」のCM撮り。当所は、2日間のCM撮影が悪天候でスケジュールはメチャクチャ。せっかくののハワイも、水着で泳ぐこともなく、ショッピングする時間もないというツキのなつだったことか。
「ハワイには、今度が3回目だったけど、本当にハワイに行ったのかなあ〜。という感じで残念でした。」3日目の最終の飛行機に飛び乗って初めてのアメリカ行きはセーフ!!。待望のロスアンジェルスへは、深夜の11時着。翌日のディズニー・ランド見学を夢に、この日は、静かにベッドの中に −。
ところが、翌日は雨。ロスといえば一年に数えられる程しか雨の降らない所。出足のハワイの悪天候が、ここアメリカ本土にまで、と暗い空をうらんだ三人。

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「本当にショックでした。でもディズニーランドに行きたくてロスに立ち寄ったんですから、雨カッパを買って、ジェット・コースターに乗ったり、オバケ屋敷に入ったり、限られた時間を、充分に楽しんできました」 オバケ屋敷の歌を歌うという精巧な人形には正にビックリしたそうだが、夕方には、ラスベガス目指して飛行機の中という、強行軍。今回のアメリカ旅行、ハワイ以外は、完全な遊びとはいえ、そこは勉強熱心なキャンディーズ。渡米前には「アメリカに行ったら、絶対向こうのステージ見てきます。そして、私たちのこれからのステージに何か吸収できるものがあれば」

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 ラスベガスのネオンには、さすがにビックリしたようで「まるで映画の中にいるみたい」とはスーの感想。この日は「ハレルヤ・ハリウッド」「ウェン・ニュートン」のステージを、翌日は「シルバーズ」「ポール・アンカ」とホテルなどで本場のディナーショーを堪能したそうだ。「衣装やセットが凝っているし、歌にハートが感じられるんですね。言葉は通じないけど心がある、すごく温かいステージで、これからの私たちに勉強になりました」
ともあれ、わずか一週間のアメリカ旅行は、収穫の多い旅となったようだ。この成果が、今年のステージで発揮されるかもネ!?


キャンディーズ号がどんなにすばらしくなっても、皆さんの声援(ガソリン)がなかったら動きません!!

 三月一日 東京・代々木のオリンピック記念青少年総合センターで「第2回・キャンディーズ・ファンクラブセミナー」が熱っぽい奮囲気のなかで開かれた。これより2日前に行われた「フィルムコンサート」に集まったファン・一千人から論文形式による審査で厳選された代表50名が参加。さすがに、我こそは…と自負する熱烈なキャンディーズファン。その中の”選ばれた50人”とあって論文の内容もさることながら、活発、真剣な意見が数多く、延々5時間余に渡るセミナーであった。

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DO! DEVIL SIGNと大きく書かれた横幕が貼られた会場には、午後4時開始を待って早くから参加者が姿を見せ、CBSソニー、渡辺プロ、友の会から総勢8名が出席して始まった。
 NHK・スタジオ102の突然の取材が入るなどで、最初は緊張を隠し切れなかったものの、すぐに慣れ和いだ雰囲気に…。『これからのキャンディーズの歩む道をファンと一緒に考えてゆこう』という趣旨で開かれたこのセミナー、キャンディーズを支えるスタッフの意気込みもまたタイヘンダ! ファンの建設的旦逸弾のない、ナマの意見を聴き、今後のプロモートに生かしてゆこうというものだ。キャンディーズも多忙なスケジュールの最中 是非とも”ナマ”の声を聴きたい!!とのたっての要望でセミナーに参加。いやがうえにも会場は盛り上がって最高潮!! 新曲『やさしい悪魔』に賭ける決意をファンの前で延べ、会場は割れんばかりの大喝采!!
 キャンディーズに対するファンからの要望やら、CBSソニー、渡辺プロスタッフ等に対する厳しい意見、注文が続出!ハラハラする場面もあったりで、どれ一つとっても貴重な意見ばかり。スタッフ一同、身を乗り出して真剣に聞き入った。「どんなにすばらしい車でも、ガソリンであるファンの支えがなかったらキャンディーズ号は動きません!!」という言葉に彼女達、そしてファン一万余名の気持ちが言い尽くされている。
 まさにファン、スタッフ、そしてキャンディーズが一体となって歌にステージにこの熱いエネルギーをぶつけていこうというもので圧倒されんばかりの熱気に包まれ、その余韻がいつまでも覚め止まぬすばらしいセミナーであった。
女性コーラス・グループのリーダー、キャンディーズ!! さあ、心はずむ春、我等が『全キャン連』の諸君!!デビルサインでこの一年押しまくろうではないか!!

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MINI NEWS
●都立・東京教育大学付属駒場中学校といえば、都内でも有名校の一つ。実は、この学校で1月24日に行われた「校内弁論大会」で「春一番」というタイトルでキャンディーズの魅力を追求したKクンの論文が見事”最優秀弁士賞”を獲得。テープでこの論文を聞いた三人の真剣な顔が印象的でした。ハイ!。

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●初のアメリカ旅行が悪天候にみまわれてガッカリした三人の話は、すでに紹介したけど−。これは、今回の旅行での”明暗”。実はラスベガスでギャンブル(スロットマシン)に挑戦したというのだがランとスーの二人は10ドルやってまったくダメというサンタンたる結果。その二人を横目にミキは、元手を差し引いて8ドルもうけと”ギャンブラー・ミキ”を感じさせたとは、ラン、スーの証言。
●アメリカでの話をもう一つ。ラスベガスで、生のステージを堪能した三人。「私たちも、ラスベガスでショーができるようになりたいわ」と大きな夢を披露。舌をペロッと出しながらのこの話をする三人の顔が可愛かった。


◆会員の皆様へ◆
キャンディーズのより大きな飛躍と会員の積極的な活動を目指して、今までの支部発展、解消した県単位での強力的な支部を全国に広げていきたいと思い、その支部活動の中心となる人材を求めます。新しく支部活動の中心となってやっていこうという方は、友の会まで、あなたの意気込みを書いた作文をお寄せ下さい。〆切りは4月末日とします。
◆「キャンディーズ・タイムス」の新規購読者を募集
 年間購読料(52年4月〜53年3月)1000円を(口座番号東京1-11519)で必ず振替で御送金下さい。申込〆切り4月末日
MINI NEWS
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トレーナー、アドレス帳
キャンディーズのトレーナー、アドレス帳ができました。
★トレーナーは背中に”デビル・サイン”がプリントしてあります。
★アドレス帳は表紙がアルミででき、とてもスマートなものです。
御希望の方は、品名、枚数を書き、友の会”サービス・コーナー”係まで必ず現金書留でお申し込み下さい。
▲アドレス帳 サイズ/66?×100? 値段/150円(送料サービス)
▼トレーナー 色/白 サイズ/M 値段/3,000円(送料サービス)


やさしい悪魔
喜多条忠作詞、吉田拓郎作曲

※「やさしい悪魔」の歌詞が掲載されていますが、著作権法の関係で記載しません。

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ドリフターズ・キャンディーズショー
会場/国際劇場
日時/5月3日〜9日(時間は下の表をご覧下さい)
料金/S席3000円 A席2700円 B席2500円
申込〆切日/3月28日到着分
申込方法/別紙申し込み書に明記し、返信用封筒(あなたの住所氏名を書き250円切手を貼付)を同封して現金書留でお申し込み下さい。尚申し込み多数の場合第1希望から第2希望に、S席からA席に変更する事もあります。
申し込み先/〒151 渋谷区笹塚1-47 京王重機ビル渡辺プロ友の会
         ”キャンディーズ国際”係

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★サービス・コーナー
 このファン・クラブ紙に掲載されている写真を焼き増ししておわけします。御希望の方は、別紙「写真注文書」に会報NO、ページ、写真番号、大きさ、枚数、金額を明記の上、必ず現金書留でお申し込み下さい。
値段=手札60円、キャビネ100円、四ツ切パネル1200円
なお、写真の申し込みは500円以上に限らせていただきます。
また写真は出来上がりまで約1ヶ月くらいかかりますので、あらかじめ御承知おき下さい。
写真申し込み期間は4月末日までです。
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編集後記
 2月27日、東京は芝、ABCホールで開かれた「キャンディーズ映写会」の会場でとったアンケートの中で「あなたはキャンディーズの何に魅力を感じますか?」との質問に●何事にも全力を尽くす所●人間として向上して行こうと努力する姿勢●青春●いつも失わない新鮮さ等々の解答が多数見うけられました。春からスタートする「スプリング・ツアー」7月頃に予定される日比谷野外音楽堂でのコンサート夏の縦断、そして武道館と、今年も張り切る三人に尚一層の声援を。
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★デビルサイン・ステッカー希望の方は友の会までハガキで応募下さい。発表は発送に代えます。
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CandieS No.9
★制作発行:キャンディーズF・C
 東京都渋谷区笹塚1-47京王重機ビル
 渡辺プロ友の会 03(460)2811〜4
★編集:古行勝博 高橋邦夫
★写真:本田昌之 ★デザイン:堀内恵
★印刷所:豊玉印刷株式会社


※ファンクラブ会報 No.9 より転載


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Last-modified: 2019-12-21 (土) 15:44:22