プロモート盤「つばさ/あこがれ」(YALA-43)が三人とファンの抗議によって計画中止を余儀なくされた渡辺音楽出版とCBSソニーであったが、
発売すれば売れると判っていながら黙って指をくわえて見ているのは我慢できなかったようで、78年11月21日に収録曲を変えて三人の意志とファンの気持ちを
踏みにじる形で強行発売されたシングル盤である。 ※その他情報を御存知の方は書込みをお願い致します。 1.説明 †プロモート盤「つばさ/あこがれ」(YALA-43)が三人とファンの抗議によって計画中止となり一件落着となると思っていた5ヶ月後、幻の新曲として強行発売された。 ●昭和53年(1978)の新聞記事から キャンディーズが”幻の新曲” お別れステージで歌った「つばさ」 ことし四月、”普通の女の子”に戻ったキャンディーズが、解散から七ヵ月ぶりに”新曲”を出す。 「つばさ」は、五万人を動員した後楽園球場での「ファイナル・カーニバル」のラストステージで歌われた曲で、後楽園ライブのLP「涙の微笑みがえし!キャンディーズ・ファイナル・カーニバル」の中からシングル盤にした作品。 これを知ったファンから「売って下さい。神様!」という声がCBSソニーに殺到、今回、元キャンディーズの三人からOKを取り有料盤として再プレスした。 ファン組織の全キャン連は、目下、年内いっぱいを目標に全国百ヵ所で「キャンディーズ・フィルム・コンサート」を行っているが”幻の新曲”発売で、キャンディーズ熱が
再び盛り上がりそうだ。 ●昭和53年(1978)の「つばさ」発売後のテレビ番組インタビューから ※「つばさ」発売に関する部分のみ抜粋しました。 記者:「つばさ」っていうレコードをね、また出したでしょう。 解散しても尚、金の成る木として楽曲版権を持っている渡辺音楽出版のやり方に相当嫌気が差していた三人であることは推して知るべくもなく、記事に『CBSソニー側は「OK」がとれた』
としているが、三人の意向はあくまでも「一枚もレコード出したくありません」であり、スーのインタビューでも「(発売された事自体)知らなかったんです。」と言っているように、
この記事で書かれている「OK」は事務所とCBSソニーの裏合意と見ることができる。 またこの時期、ミキちゃんがソロデビューに向けて準備中であり、彼女の作品の権利問題が宙に浮いていた事や、渡辺音楽出版のやり方に納得していなかった現れであり、
「あこがれ」が「グッドバイタイムス」に差し替えられたのは当然である。 記事の中でファンの声がCBSソニーに殺到とあるが、実際には三人の意志を尊重しているファンとしては、発売中止を要望していた声の方がはるかに多く、作られた記事を先に公表して三人の意志とファンの気持ちを踏みにじる形で78年11月21日に
強行発売された。
※推定売上枚数を御存知の方がおられましたら御連絡ください。
2.オリコンヒット状況 †※当時の週単位オリコン順位を御存知の方がおられましたら御連絡ください。 3.出典、参考文献 †・当時の新聞記事 |